創業5年で導入実績2,300社超。ノーコードAIプラットフォーム「SyncAI」を武器に、従業員30名以下の企業に特化したDX支援で急成長を遂げる注目企業の戦略とは。
中小企業に特化した理由――「取り残される層」へのこだわり
編集部
御社は創業当初から一貫して中小企業、特に従業員30名以下の企業に特化していますね。この戦略の背景を教えてください。
橋本社長
私自身が地方の製造業の家系出身で、父が経営する従業員15名ほどの町工場を見て育ちました。大手IT企業で10年間システムエンジニアとして働いた後、実家の経営を手伝った際に痛感したのが、「中小企業には最新のITツールが全く届いていない」という現実です。大企業向けのDXソリューションは山ほどあるのに、本当に困っている中小企業には価格面でも操作面でも高すぎるハードルがあったんです。
編集部
具体的にどのような課題がありましたか。
橋本社長
まず価格ですね。大手向けのAIシステムは初期費用だけで数百万円、月額も数十万円かかります。従業員20名の会社にとって、これは導入以前の問題です。次に操作の複雑さ。専任のIT担当者がいない企業では、マニュアルを読んでも使いこなせない。そして最大の問題が「伴走支援の不在」です。導入して終わりではなく、日々の業務の中でどう活用するかを一緒に考えてくれるパートナーがいないんです。
編集部
その課題に対して、御社のソリューションはどうアプローチしているのでしょうか。
橋本社長
私たちの「SyncAI」は月額2万9,800円から使えるノーコードAIプラットフォームです。ドラッグ&ドロップで誰でも業務自動化やデータ分析ができる設計にしています。さらに重要なのが、導入後3ヶ月間の無料伴走支援プログラムです。週1回のオンラインミーティングで、実際の業務フローを一緒に見直しながらAI活用を定着させていきます。この「手離れしない姿勢」が、中小企業から圧倒的に支持されている理由だと思います。
大企業向けのソリューションは山ほどあるのに、本当に困っている中小企業には届いていない。この格差を埋めることが私たちの使命です。
── 橋本社長
2,300社導入の裏側――成功率85%を実現する独自メソッド
編集部
導入実績2,300社超は驚異的な数字ですが、DX推進の成功率も85%と公表されていますね。この高い成功率の秘訣は何でしょうか。
橋本社長
最大のポイントは「小さく始めて、早く成果を出す」というアプローチです。多くのDXプロジェクトが失敗する理由は、最初から全社的な大規模改革を目指すからです。私たちは必ず「3週間で成果が見える小さな業務」から始めます。例えば、請求書処理の自動化だけ、在庫管理の一部だけ、といった具合です。
編集部
なぜ小さく始めることが重要なのですか。
橋本社長
中小企業の経営者は日々の業務に追われていて、長期的なプロジェクトに時間を割けません。だからこそ「3週間後には月10時間の業務削減」といった即効性のある成果を示すことが、経営者や従業員のモチベーション維持に不可欠なんです。小さな成功体験が積み重なることで、「AIって本当に役立つんだ」という実感が組織に広がり、次のステップに自然と進めるようになります。
編集部
導入企業の業種はどのような分布になっていますか。
橋本社長
最も多いのが製造業で全体の32%、次いで卸売・小売業が28%、建設業が18%です。意外かもしれませんが、飲食業や美容業といったサービス業からの引き合いも急増しています。特にコロナ禍以降、これらの業界でも人手不足が深刻化し、シフト管理や在庫管理、顧客データ分析へのAI活用ニーズが高まっています。業種を問わず「日常業務の中に潜む非効率」は必ず存在するので、そこにAIでメスを入れることができます。
編集部
失敗する15%のケースには共通点がありますか。
橋本社長
正直に言うと、失敗の多くは「経営者の本気度不足」です。DXは担当者任せではうまくいきません。トップが「なぜDXが必要か」を明確に語り、従業員の不安に寄り添い、時には業務フローの見直しという痛みを伴う決断をする。この覚悟がないと、どんなに優れたツールを入れても形骸化してしまいます。だからこそ、私たちは契約前に必ず経営者と直接面談し、本気度を確認するようにしています。
小さな成功体験の積み重ねが、組織全体のDXマインドを育てる。3週間で成果を出すことにこだわる理由がここにあります。
── 橋本社長
AI時代の中小企業経営――5年後の展望と経営者へのメッセージ
編集部
生成AIの台頭など、AI技術は急速に進化しています。今後の技術トレンドをどう見ていますか。
橋本社長
生成AIは間違いなくゲームチェンジャーです。私たちも今年6月にChatGPT連携機能を「SyncAI」に実装しました。例えば、過去の営業メールを学習させて、顧客ごとに最適化された提案文を自動生成する機能などです。ただし、中小企業にとって重要なのは「最先端技術」そのものではなく、「自社の課題解決に本当に役立つか」という視点です。私たちは常に、技術トレンドと現場ニーズのバランスを取ることを意識しています。
編集部
5年後、日本の中小企業のDX状況はどうなっていると思いますか。
橋本社長
楽観的に見れば、従業員10名以上の企業の70%が何らかのAIツールを日常的に使う時代が来ると思います。ただし、それは「自然に普及する」のではなく、私たちのような伴走型支援企業がどれだけ頑張れるかにかかっています。DXの本質は技術導入ではなく「業務改革」と「意識改革」です。この両輪を回せる支援体制を業界全体で作っていく必要があります。
編集部
御社自身の5年後のビジョンを教えてください。
橋本社長
数値目標としては導入企業1万社、従業員300名体制を目指しています。しかし、それ以上に実現したいのが「地方創生への貢献」です。現在、全国20都道府県にサポート拠点を展開していますが、これを47都道府県すべてに広げたい。地方の中小企業こそDXの恩恵を最も受けるべき層であり、そこに光を当てることで地域経済の活性化に貢献できると信じています。
編集部
最後に、DX推進に悩む中小企業経営者へメッセージをお願いします。
橋本社長
「DXは大企業のもの」という思い込みを捨ててください。今の時代、月3万円以下の投資で業務効率を30%改善することは十分可能です。完璧を求めず、まず一つの業務から始めてみる。その勇気ある一歩が、5年後の会社の競争力を大きく左右します。私たちのような伴走型支援企業も増えていますので、ぜひ気軽に相談してほしいですね。「うちには無理」と諦める前に、可能性を探ってみてください。必ず道は開けます。
DXは大企業だけのものではない。月3万円以下で業務効率30%改善は十分可能。まず一つの業務から始める勇気が、未来を変えます。
── 橋本社長
まとめ
・中小企業特化型AIプラットフォーム「SyncAI」を月額2万9,800円から提供し、2,300社超の導入実績を達成
・「3週間で成果を出す」小さな成功体験の積み重ねにより、DX推進成功率85%を実現
・製造業・卸売小売業を中心に、サービス業からの引き合いも急増中
・5年後に導入企業1万社を目指し、47都道府県での地方創生型DX支援を展開予定
・「3週間で成果を出す」小さな成功体験の積み重ねにより、DX推進成功率85%を実現
・製造業・卸売小売業を中心に、サービス業からの引き合いも急増中
・5年後に導入企業1万社を目指し、47都道府県での地方創生型DX支援を展開予定
企業情報
| 会社名 | 株式会社クラウドシンク |
|---|---|
| 業種 | AI・DX |
| 役職 | 代表取締役社長 |
| 代表者 | 橋本 直樹 |