山梨県北杜市白州町。八ヶ岳の南麓、日向山のふもとに広がる自然豊かな森の中に「白州・尾白 FLORA Campsite in the Natural Garden」はあります。
標高約800mの広葉樹の森に囲まれ、近くには南アルプスの雪解け水が流れる尾白川渓谷。便利さだけを追い求めるのではなく、森の音や風、焚き火、土の感触まで含めて自然そのものを楽しむことを大切にしているキャンプ場です。
そして現在、FLORA Campsiteが提案しているのが「グランキャンプ」というスタイル。
一般的なグランピングの快適さと、本格的なキャンプならではの自然体験。その両方をほどよく組み合わせ、「準備は大変そうだけれどキャンプらしい時間は味わいたい」という人にもアウトドアの魅力を届けています。
今回は、そんなFLORA Campsiteならではの過ごし方と、白州の森だからこそ出会える時間を紹介します。
豪華さだけではない。「グランキャンプ」という新しい選択肢
FLORA Campsiteを知るうえで、まず注目したいのが「グランキャンプ」です。
ここで用意されているのは、コットン製の大型テント。一般的なホテルライクのグランピングとは少し異なり、キャンプ用のコットとシュラフで眠るスタイルを取り入れています。
テントを一から設営する負担は抑えながらも、「テントの中で眠る」「外で食事をする」「焚き火を囲む」といったキャンプならではの感覚はしっかり残されているのが特徴です。
キャンプに興味はあっても、
「道具を一式そろえるのは大変」
「テントの設営に自信がない」
「最初から本格的なキャンプは少し不安」
という人は少なくありません。
FLORA Campsiteのグランキャンプは、そんなキャンプ初心者にとってもアウトドアへの入口になりやすいスタイルです。
現在、グランキャンプの宿泊プランは平日1名8,800円から、土日は1名9,900円から。日帰りで楽しめるデイ・グランキャンプも用意されています。料金やプラン内容は変更される場合があるため、予約時には公式サイトで最新情報を確認するのがおすすめです。
ただ快適な場所に泊まるのではなく、自然の中で過ごすためのハードルを少し低くしながら、キャンプ本来の楽しさを残す。
そこに、FLORA Campsiteらしさがあります。

整いすぎていない森だからこそ、キャンプが遊びになる
一方、より自然に近いキャンプを求める人に向けて用意されているのが「ひなた森」キャンプエリアです。
このエリアは、きれいに均された区画サイトとは異なります。
ありのままの雑木林と緩やかな斜面を活かしたフリーサイトで、地面には自然な凹凸が残っています。その中から自分でお気に入りの場所を探し、どのように過ごすかを考えるところからキャンプが始まります。
森に落ちている枝を集めて焚き火に利用したり、木々の間隔を見ながらハンモックを張ったり。
完成された設備の中で過ごすというより、「この森で今日はどう遊ぼうか」と考えること自体が楽しみになります。
特にソロキャンプやデュオキャンプで、静かな時間を過ごしたい人には魅力的な環境でしょう。
公式サイトでも、ひなた森は野営感や自然との一体感を楽しむエリアとして紹介されています。キャンプサイトの宿泊プランは1名3,500円から、デイキャンプは1名1,800円から案内されています。
便利なキャンプ場では、準備されているものを使うだけで一日を過ごすこともできます。
しかしFLORA Campsiteでは、不便さも遊びの一部。
枝を探す。
火を育てる。
森を歩く。
風の音を聞く。
そうした一つひとつの行動が、普段の生活ではなかなか得られない体験になります。
自分で育てた炎を眺める。焚き火が主役になる夜
キャンプの時間を象徴するものの一つが、焚き火です。
FLORA Campsiteでは、ただ薪に火をつけるだけではなく、自分の手で火を育てていく体験も大切にされています。
公式サイトでは火起こし体験が紹介され、ひなた森では森に落ちている枝や整備で出た木材を探し、薪割りやファイヤースターターを使った火起こしを楽しむスタイルも発信されています。
スイッチを押せば火がつく日常とは違い、小さな火種から少しずつ炎を大きくしていく。
なかなか火がつかなかったり、薪の置き方を変えてみたり。
手間があるからこそ、ようやく安定した炎になった瞬間にはちょっとした達成感があります。
そして日が暮れると、昼間とはまったく違う時間が始まります。
焚き火の炎を眺めながら食事をしたり、温かい飲み物を片手に話をしたり、何もせず炎が揺れる様子を見ていたり。
予定を詰め込まず、「何もしない時間」を楽しめることもキャンプの魅力です。
夜9時以降は静かに過ごし、22時以降は就寝時間とするルールが設けられているのも、この場所が森の静けさを大切にしていることの表れと言えるでしょう。
キャンプ場だけで完結しない。白州の自然そのものを遊ぶ
FLORA Campsiteの魅力は、場内だけではありません。
キャンプ場がある白州エリアそのものが、大きなフィールドです。
施設は日向山のふもと、尾白川渓谷に近い場所に位置しています。公式サイトでも、尾白川での川遊びや日向山でのハイキング、周辺の温泉などと組み合わせて楽しむ滞在が紹介されています。
朝、森の空気の中で目を覚ます。
昼は白州の自然へ出かける。
夕方にはキャンプ場へ戻り、焚き火を始める。
夜は森の静けさに包まれる。
そんな一日の流れそのものが、FLORA Campsiteでの旅になります。
特に夏は、施設から近い尾白川渓谷での川遊びも楽しみの一つ。公式ブログでも、尾白川渓谷と組み合わせた夏キャンプが紹介されています。
秋には森の色が変わり、冬には澄んだ空気の中で焚き火や星空を楽しむ。
季節が変われば、同じキャンプ場でも体験は大きく変わります。
一度訪れてすべてを見る場所ではなく、季節を変えてまた訪れたくなる。
自然を主役にしているキャンプ場ならではの魅力です。

サウナからリトリートまで。「整う」のその先へ
FLORA Campsiteのもう一つの特徴が、キャンプだけにとどまらない過ごし方を提案していることです。
公式サイトではプライベートサウナを楽しむプランのほか、「サウナ×瞑想×朝のエネルギーワーク」や、ウェルネス瞑想と朝のエネルギーワークを組み合わせたリトリートプランなども紹介されています。さらに、1日1組限定の2泊3日パーソナルリトリートも展開されています。
FLORA Campsiteが掲げるLMM(ルミナス・メディテーション・メソッド)は、思考を休め、五感をひらきながら心身を調律していくウェルネス瞑想として紹介されています。
これは、キャンプ場としては少し珍しいアプローチかもしれません。
しかし、森の中に身を置き、スマートフォンや仕事から離れ、焚き火を眺めながら何もしない時間を過ごすことも、考えてみれば日常から自分を切り離す小さなリトリートです。
キャンプを楽しむ。
サウナに入る。
森の空気を感じる。
静かに自分自身と向き合う。
その日の目的や気分によって、さまざまな過ごし方を選べる場所へとFLORA Campsiteは広がっています。

初心者にも、野営派にも。それぞれの「自然との距離」を選べる
FLORA Campsiteがおもしろいのは、一つのキャンプスタイルだけを正解にしていないところです。
道具を持たずに訪れ、グランキャンプで気軽にアウトドアを始めてもいい。
自分の道具を持ち込み、ひなた森でワイルドなソロキャンプを楽しんでもいい。
サウナを目的に訪れてもいい。
白州の自然を巡る拠点として利用してもいい。
あるいは、日常から少し離れ、自分自身と向き合う時間としてリトリートを選んでもいい。
初心者と経験者では、自然とのちょうどいい距離は違います。
だからこそ、それぞれが自分に合った方法で白州の森と付き合えることが、この場所の大きな魅力なのかもしれません。
豪華な設備を目的にするのではなく、自然の中へ入っていくために必要な快適さを用意する。
そして、その先にある焚き火や森、川、星空との時間を楽しむ。
FLORA Campsiteが提案する「グランキャンプ」には、そんな考え方が感じられます。
予定を詰め込まないことが、いちばん贅沢かもしれない
旅行というと、できるだけ多くの場所を巡り、たくさんの体験をすることを考えてしまいがちです。
しかしFLORA Campsiteでは、むしろ余白のある時間こそ楽しみの一つ。
森を歩いて枝を拾う。
火を起こす。
外で料理をする。
ハンモックに揺られる。
焚き火を見る。
夜空を見上げる。
普段なら目的にもならないような小さなことが、自然の中では一日の思い出になります。
手ぶらで本格的なキャンプの雰囲気を味わえる「グランキャンプ」と、自然をそのまま楽しむ「ひなた森」。
さらにサウナやリトリートなど、新しい過ごし方も加わったFLORA Campsite。
便利さから少し離れ、白州の森の中で自分の時間を取り戻したい。
そんな日に訪れてみたいキャンプ場です。
施設情報
施設名:白州・尾白 FLORA Campsite in the Natural Garden
所在地:〒408-0315 山梨県北杜市白州町白須8813-2
電話:0551-45-9164
営業時間:10:00~17:00
定休日:火曜日・水曜日
※公式サイトでは冬期は火・水・木曜日休業との案内もあり、日にちによって休業日が変更される場合があります。最新情報をご確認ください。
車:須玉IC・長坂ICから約20分、小淵沢ICから約20分
公共交通機関:JR小淵沢駅からタクシーで約20分
駐車場:1グループ2台まで。2台目以降は1台1,000円。EV充電スタンドは4台まで利用可能です。